臍帯血保管(さい帯血保管)
「さい帯血」は、現在十分な治療法のない病気などに対する再生医療・細胞治療での利用の可能性が注目されています。
お子様、お孫様への最初の贈り物
当院では、赤ちゃんの「さい帯血」保管を、積極的にご提案させていただいております。
「さい帯血」はお母さんと赤ちゃんをつないでいるへその緒や、胎盤の中に含まれている血液です。さい帯血には、「幹細胞」という体のさまざまな種類の細胞のもとになる細胞が豊富に含まれております。
近年、これらの治療が難しい病気において、この「さい帯血」に含まれる幹細胞を投与する再生医療・細胞治療への将来的な応用が期待されております。
- ①脳性麻痺 (低酸素性虚血性脳症の後遺症としての神経の麻痺)
- ②低酸素性虚血性脳症 (妊娠中や出産時に起こる、赤ちゃんの脳への血流低下に伴う脳障害)
- ③自閉症 (日本では1/100の確率で発症します)
- ④小児難聴 (日本では1~2/1000人の確率で発症します)
- ⑤外傷性脳損傷 (交通事故や転落事故による脳障害)
また、国内では2017年から高知大学医学部附属病院において、お子様「ご本人のさい帯血」を用いた脳性麻痺に対する臨床研究が開始され、投与を受けた6名全員に運動機能の改善がみられました。2021年からは同じく高知大学にて「ごきょうだい間のさい帯血」を用いた臨床研究も新しく開始をしております。
この「さい帯血」は、出産時にしかとれない、大変貴重な血液です。また「さい帯血」の採取は、お母様、お子様共に痛みがなく、危険性なく安全です。
生まれてくるお子様やお孫様の将来のために…、「さい帯血」保管は、かけがえのない贈り物です。ご不明点は、お気軽にご相談ください。
報告例
【日本】 高知大学で実施された臨床研究参加者の例
1.7歳から6.7歳の計6名のお子様に対してご本人のさい帯血を投与された。参加された全てのお子様に運動機能の改善がみられ、一部のお子様にはコミュニケーション能力の向上もみられた。
【米国】 脳神経障害男児の例
2歳の時、細菌感染により右脳梗塞、左片麻痺、色覚異常と診断され、アメリカDuke大学病院において、さい帯血を投与された。治療後、左片麻痺は改善され、色覚異常により見分けられなかった色も12色識別ができるようになった。
【米国】 脳性麻痺女児の例
生後9ヶ月で右片麻痺が起こり、頭部も上げられず、1年後に脳性麻痺と診断された。2歳時になり、アメリカDuke大学でさい帯血を投与された。投与4日目に、両親は身体の動きの変化に気づき、その後硬直した右片麻痺が緩み、会話も改善された。現在は、麻痺の症状が全くなく、正常な生活を送っている。
当院マタニティクラス第二課でもご紹介させていただいています。
ご興味をお持ちの方はステムセル研究所のホームページをご覧下さい。
https://www.stemcell.co.jp/
詳しい資料はこちらからご請求ください。
https://www.stemcell.co.jp/lp/new-entry/index.php?ad=HP
新生児聴力検査
お子様の聴力障害は、早く見つけてあげることが大切です。
言語やコミュニケーションの能力は、生後早期より2〜3歳ぐらいにかけて急速に発達するため、難聴の発見とその後の治療開始が遅れますと、言語能力に支障が生じ、お子様の言語の発達に影響が残ることがありました。
しかし新生児聴力検査により、できるだけ早期に難聴を発見して、早くから補聴器などの適切なケアやママの声をちゃんと聴かせてあげることで、重度の難聴のお子様でも聞こえるようになり、難聴の無いお子さんと同じくらい言葉を取得し、支障なく日常生活を送れるようになります。会話を通して、難聴をもっていることが分らない程、通常のコミュニケーションが可能になります。
生後3日目に、お子様が眠っている間に実施します。痛みなどお子様の負担は無く、10~20分程度で安全に行うことができます。ご不明な点は、お気軽にご相談ください。